「なぜシャンソン」なの?

第1回
「なぜシャンソン」なの?          2001.1.25

これは私がよくされる質問の一つ。

たしかにシャンソンというと日本では、というか私達の年代ではなじ

みのない人の方が 多いだろう。そういう言う私も、シャンソンというと

越路吹雪くらいしか頭に浮かんでこなかった人種の一人である。

ここで少し私の経歴に触れておきたい。

幼い頃は絵が好きで、大きくなったらデザイナーになるんだと、それ

ばかり言っていたらしい。

ピアノは小学校の時に習い始めたが、練習意欲も全然なく、いつも

先生に怒られてばかり。 苦痛以外の何物でもなかった。

中学になった時に、クラブに入ったら練習する時間がないというのを

口実にやっとピアノを 辞めさせてもらった。

スコート姿に憧れてテニス部に入部したが、毎日の球拾いに嫌気が

さし ラケットを握らせてもらう間もなく退部。

本当は運動神経のまったくないのが原因だったかも・・。 それから、

なぜか吹奏楽部に入部しフルートを担当した。

音楽との触れ合いはここまでで、 高校時代はヨット部に入部し、漁

師も顔負けの日焼けをしながら、美術への熱が再燃し美大受験に

備えてアトリエに通う生活を送る。 めでたく念願の日本画を大学で

学ぶこととなる。 卒業後、またまた美術とは縁もゆかりもない会社に

就職し、憧れのデザイナーなどとカタカナの仕事には就けず終いであ

る。 平凡なOLとしても生活を送る傍ら、音楽を聞くだけでなく自分で

も何かをしたいという要求が湧き上がる。でも、ピアノはもう指が動か

ないし、しかもまたバイエルをやるのはいやだ!フルートも長く離れ

ていると 良い音色が出せない。。。。と、考えを巡らせている時に、

上司が「生で歌を聞きながらお酒を飲める楽しい店 を見つけたから

連れていってあげよう。」連れていってくれたのが祇園の「サントロペ

」である。そこで は毎晩シャンソンやタンゴ・ジャズ等のステージを

生で聞くことが出来、またお客さんもピアニストの演奏で歌える店だ

った。 私達がいった夜は、ちょうどタンゴ歌手の高橋京子さんの出

演日だった。彼女の歌の素晴らしさも、さることな がら、その日ちょう

どその日お客さんで来て、歌っていた年配の女性の声の素晴らしさ

にとても驚いた。張りのある声で朗々と歌う「春」に聞きほれてしまっ

た。 そして、ママを始め店の従業員が楽しそうに歌う姿に「私も歌い

たい!!」という気持ちが芽生えた。声は年齢に関係なく、磨けば

磨くほどツヤが出る。この、声は年齢に関係なくという部分がとても、

大きかったのかも しれない。しかも自分が楽器だから、新しく楽器

を買う必要もないし・・。

店で教室をやってるから良かったら来てみない。とのママのお誘い

に、イチもニもなく飛びついた。 それが、シャンソンと私との出会い

の一つである。 その教室がシャンソンの教室だったせいもあるが、

シャンソンをよく聞いてみると、一つ一つの曲にそれぞれ ドラマがあ

り、まるで映画を見ているかのような感じて、次にはどんな話が展開

していくんだろう。と、

ワク ワクした気持ちで聞くことができたからである。
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by sarah000329 | 2001-03-05 12:04 | デビューするまで
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