そして始まったレッスン

第1回目のレッスン 初めて歌を習う。中学時代の音楽の授業以来で

ある。なんだかドキドキする。 前回書いた祇園のお店「サントロペ」で

昼間に開催されているレッスン。 先生はピアニストの上田先生。

先生はタンゴピアニストとして有名な方である。

とても迫力のある 弾き方をされる。(それは先生の体が大きいせいも

あるのかもしれないが、先生が弾くとピアノが揺れる。

いったいどれだけの指の圧力が、鍵盤にかかっているのだろうと想

像せずにはいられない。) 完全にピアノと一体になったように、激しく

、そして時にはとても優しく甘い旋律を、流れるように 自由自在に奏

でる。 ドアを開けて店の中に入っていくと、すでに数人の人がソファ

に腰掛けて順番を待っていた。 中には結構若い人もいて、少し安心

したが、その人のとても上手なこと。 しかも、こんな歌もシャンソンに

あったのか?というくらい聞いたこともないような難しそうな歌だった。

今もあの歌が何だったのか解らない。

もしかしたら、今は知っている歌なのかもしれないが、 舞い上がって

いた私には、とても曲のメロディーや歌詞まで覚える余裕もなかった

。 さて、いよいよ私の順番がやってきた。 いったい何から始めるのだ

ろうと。心臓バクバクもので、先生の前に出た。

「では、まずあなたの音域を調べるために、発声から少ししてみまし

ょう。」と言われたが、発声のやり方すらわからない。 どうするのか

と思っていると。まず、複式呼吸で空気をお腹に吸い込み、先生が

ピアノで弾いた音階を声でたどり、同じ音を出しながら、腹筋に力を

入れながら空気を声と伴に吐き出していく。と先生が説明してくれた

。複式呼吸は吹奏楽でフルートを吹いていたので、要領がわかる。

先生がドミソミドと弾いたらそれを「ア~ア~ア~ア~」と声で追いか

ける。 だんだん音階が高い部分に移っていく。鶏の首を締めたよう

な声に変っていく。死ぬと思った瞬間、

先生が、「はい。だいたい君のキーがわかったから。」

私「ハイ。」(キーて、なんだ・・・)

先生「意外と低目なんだね。」

私「はぁ、そうですか。」

先生「さて、どの歌をしようかな。何か歌いたい歌あるかな。」

私「いえ、シャンソンにどんな歌があるのかも知りませんから。」

先生「ふむ・・・。では、この歌からやってみようか。」

渡された譜面には「夢の中のあなた」とあった。 先生がまずピアノ

を弾きながら歌ってくれた。サラっとした感じの歌いやすそうな曲

だった。 そして先生と一緒に歌う。

やはりステキな声だ。 何度か一緒に歌ったあと、メロディーつきの

曲を弾いてくれたのを、カセットに録音してくれる。それを渡されて、

「家でこれを聞きながら練習してね。と言われ、初めてのレッスンの

30分間はあっと いう間に終った。 歌のレッスンってこんなものなの

かぁ・・。と思いながら店を出た。

※キー その人の音域 ・・どの音がその人の出せる最低音で最高
音かを調べるために行う。
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by sarah000329 | 2001-03-20 12:33 | デビューするまで
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